勘違い

こんなことを言った、言ってない で揉めることってよくありませんか。

今までの経験で、人間関係のトラブルを紐解くとこの言った言わないが最初の原因になることは結構あります。

事実はもちろん1つなので、言ったか言ってないかどちらかは正しくてどちらかは間違っています。ただ間違っている人は嘘をついているかというとそうでない場合が多いです。

つまり本人は本当にそう思っているということです。

これは、大きく2つあり、1つはそもそも言葉の選択ミスというか本人の意図した表現が間違って捉えられてしまった場合です。説明・表現が上手くないということですね。

この場合、言った本人は言ったのですが、聞いていた方はその意図がわかっていないので、そんなことは聞いていないとなるわけです。

仕事で部下からの報告がよくわからないといった類の話であれば、報告してほしい項目を先に決めておく、できるだけ数字に話を落とすといったことをすると比較的すぐに改善します。

もう1つは、偏見(フィルター)が見たいものを見るようにしているということです。人の脳は非常に良くできています。パフォーマンスと消費エネルギーを見てもすごく効率的に働きます。効率的に動くために、脳は必死で働くモードと省エネモードとを切り替えて動いていくと言われています。

皆さんが惰性でやれてしまったり、習慣化できている時は省エネモード。初めてのことで注目したり、集中したりする時が必死で働くモードといったイメージです。

必死で働くモードの時は、少しの違いや異変も逃しません。一方省エネモードは、これまでの経験からある程度予測されたものを想定して動くといったところです。この時、自分が注意を払っていないところで多少の変化があってもほとんど気づきませんし、細かい認識はあまりしません。

例えば、いつも郵便ポストがある場所とわかっていれば、そのポストがなくなっていてもあるものと認識しています。(一度ないとわかるとないものとして認識されます。) 反対に元々郵便ポストはずっとあったのに、そしてそのあたりはこれまでも通っていたのに、”あ、こんなところにポストあったんだ”と気づく時もあります。これは今までに視界には入っていたにもかかわらず重要項目でないと脳が判断し、その情報をとっていないということです。

脳はこのように効率的に動かすために、上手く省エネモードを活用します。(別の話ですが、習慣化はこの省エネモードを活用するイメージです。)

話を戻しますと、あんなことを言っていたということに関しても、すべての話に集中モードは難しいため、タイミングによっては自分が想定したように話を聞いているということもあります。この時聞き手は、事実とは違っても本人としては嘘ではないということです。

※そもそも聞く意思がないというのはここでは除外しています。

これを防ぐという点ですと、メールなど文面で残す、要点は複数回伝えるといったところになります。

誤解や錯覚は日々そこらじゅうで起きているもの、全ての誤解錯覚をなくすのは極めて困難だと捉えておくといいかと思います。

それにしても今日も暑いですね。。これはほとんどの皆さんに同一見解得られそうな気がします。

では本日も素敵な1日を。

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